コバ磨きの方法解説。ポイントを押さえれば誰でもピッカピカに!

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こんにちはレザークラフト大好きなメロディーです。

今回は、レザー クラフトには超必須の基本技法「コバ磨き」について解説したいと思います。

コバ磨きってとても奥深くて、「こうやれば全ての革のコバがピッカピカになりますー」ってワケにはいかないんですが(~_~;)

ひとまず、こうやったら、こんなコバになりますよって言う参考にはなるかなと思います。

実際に作業しながら写真を使って解説していきますね♪

melody
今回はタンニン鞣しのヌメ革で作品を作る際のコバ処理について書いていきたいと思いますよ!

コバ磨き道具の紹介

まずは、コバ磨きに最低限必要な道具をご紹介しておきますね。

使い方については後の章で随時ご紹介するとして、ここでは道具の名前だけサラッと触れておきますね。

右から順に行きます。

  • コーンスリッカー
  • サンドスティック(荒目・細目・極細目)
  • ヘリ落とし
  • トコノール
  • 水・綿棒
  • 紙ヤスリ#100~#1000・帆布(はんぷ)

基本的なコバ磨きはこのくらいあれば事足ります。

「じゃあ、基本的じゃないコバ磨きって何よ?」って思うかもしれませんが、コバ磨きは奥が深くて最適解って特にないんですよね・・、作風によっては磨かない!という場合もありますしね(^^;

作り手さんそれぞれで、理想的なコバって違いますから、工程順序や、使用する技法も変わってきます。

教本でも色々なコバ磨きが紹介されていますからね、面白いですよ(^.^)

ですから、今回ご紹介するコバ磨きというのも、色んな情報を僕なりに解釈して実践してきた磨き方になります。なので、「このやり方だと、こんなコバになるんだな~」というひとつの参考になれば幸いでございます。

縫い合わせないパーツのコバ磨き

まずは、縫い合わせないパーツのコバ磨き方法です。

コバが1枚単独の場合って色々ありますよね。財布であれば、カードポケットや札入れ、仕切りなどの内装パーツ、コインケースのマチ部分といった具合です。

こういう部分のコバ磨きについてみていきましょう。

それでは順を追って、ご紹介していきたいと思います。

「ヘリ落とし」でヘリを落とす

コバ磨きの工程一つ目は、ヘリ落としです。「ヘリ落とし」とは切り口の角を削り落とすもの。言わば「面取り」の事です。

裁断面の角ってのは弱いので、コレをしておかないと傷がつきやすく、耐久性も低い、貧弱なコバになってしまします。

ヘリ落としには、細く削れるものと、大きく削れるものがあって、用途によって使い分けます。

ギン面(表面)とトコ面(裏面)両方のヘリを落とします。

コツ
コツはヘリ落としを革に対してなるべく寝かせて使うことです。立てて使うと、革に食い込んで引っかかったり、削れすぎたりする失敗があるからです。

ヤスリで丸く成形する

ヘリ落としで削ってできた段を、ヤスリで丸く整えます。

サンドスティックの細目を使っています。紙やすりよりも、安定した角度で成形できるのでお勧めです。

コツ
力を入れすぎると、革が伸びたり、削れすぎる可能性があるので、やさしくなでる感じで。

コバ処理剤を塗って磨く

コバ処理剤にも色々な種類がありますが、僕はトコノールを使っています。

まずは、適量をコバにチョンチョンとのせてなじませます。ギン面にはみ出さないように注意してくださいね。シミになっちゃいます。

僕は手で塗ってますが、その手でギン面を触ると、どんどん汚れていくので、綿棒とか使った方がいいと思います。

トコノールをなじませたら、帆布(はんぷ)で磨きます。Tシャツの切れ端なんかでもいいですね。

磨くときに注意することは、水分量と磨く強さでコバ色が変わってくるということです。

例えば、トコノールを塗ってすぐは、コバにトコノールの水分が多く含まれています。この状態で磨くとコバは濃く変色しやすいです。さらに強く早く磨けばもっと濃い茶色になります。

ですので、コバにあまり色を付けたくないような場合は、トコノールを塗って少し乾いた頃合いでやさしく磨いてあげれば変色しにくいということになりますね。

というわけで、今回はあまり色を付けないような感じで磨いてみました。それにしても、コバの写真撮るのって難しいですね(^^;)

どれもこれもピンズレで、かろうじて見れる写真がコレです⇓

薄い革の場合のコバ磨き

前章では2㎜厚の革を使ってコバ磨きをしたんですが、薄い革を使うときにも同じようにやってると、ぐにゃっと反ってしまったり、ヘナヘナになってしまうことがあります。

というか、そもそも、革にコシがないので、安定せず、磨きにくい場合が多いです。

財布のカードポケットのパーツなんかは1㎜の革を使うんですが、コバ磨きで革が反ったりクタクタになったりすることがあったんですよね・・。

そんな時はこんな感じでやるといい感じに磨けます⇓

ヘリ落とし→ヤスリ掛けまでは同じようにやります。

革を下に置いて、帆布で磨きます。こうすると、フニャフニャの革でも安定してコバを磨くことができます。下には、ツルツルしたものを敷いたほうが磨きやすいです。写真では打刻の時に使う石を敷いています。

こうやると、薄い革でも型崩れせずに磨けるのでお勧めです♪

縫い合わせた場合のコバ磨き

続いて革を縫い合わせた場合のコバ磨きについてみていきましょう。

一枚の革のコバを磨くのは割と簡単ですが、縫い合わせたコバを仕上げる場合は少し工程を増やさないと綺麗に仕上がらないことがほとんどです。

財布を作るときなんかでも、場所によっては2枚3枚と縫い合わせて仕上げる場合もありますよね。

そんなときの基本的なコバの仕上げ方を解説してみます。

丁度作りかけのカードケースがあったので、それを使ってお話してみようと思います。

荒めのヤスリで段差をなくす

今回は、コバに色を付けたいので、黒で染色を施すパターンです。

始めは荒いやすりで、コバの凹凸を均します。

この時はサンドスティックの荒目を使って均しました。紙やすりの番手でいうと200番とかになるでしょうか。写真はすでに均した後のです⇓

あまり削りすぎてもアレなので、ある程度均したら次の工程に行きます。

ヘリを落とす

ペーパーで削っていくと、ギン面がどんどん外側に捲れてくるので、ヘリ落としで両面のヘリを落としてしまいます。

染料を入れて磨く

今回はコバを黒く仕上げたいので、ここで、黒の染料を入れます。使っている塗料はクラフト社の水性染料です。

染料に含まれる水分を利用して、コバを荒磨きします。

コバを染めないときは、水でコバに水分を含ませて荒磨きします。

#400~#800のペーパーでさらに整える

荒磨きではまだ、表面がデコボコしているはずなので、ヤスリの番手を上げて整えていきます。写真では、サンドスティックの細目を使用しています⇓紙やすりを使うときは、#400番を使います。

染料が入っているとこの作業はやりやすいです。

磨いていくと、コバの色がまだらになってきます。ヤスリをかけた部分は薄く、へこんでいる部分は黒のまま、という具合です。こんな感じですね⇓

なので、コバの色を目安にして磨いていくといいですね。

平均的に磨けたら、#800くらいの紙やすりで全体をさらに整えておきます。

剥げた部分に染料を入れてトコノールで仕上げる

ヤスリがけで色が剥げた部分に再度染料を入れて、トコノールを塗って仕上げます。

帆布を使って磨いたり、スリッカーを使ったりして、磨いていくとこんな感じになります⇓

大抵の場合はコレでコバ磨き完成~!となりますが、イマイチかな?と言うときもあります。

その時は、ヤスリの番手を上げて(#800か#1000位)再度ヤスリがけ、染色、トコノールで磨くと言う作業を繰り返していくと綺麗なコバに仕上がります。

・・・と、今はこんな感じの手順でやると自分なりに満足のいくコバに仕上げることができていますよ。

こちらにレザークラフトに関する情報や、無料型紙をまとめています⇓是非ご覧ください♪

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はコバ磨きについてお話してきました。

まとめると次のような流れになります。

  • ヘリを落とし、コバに丸みを持たせる。
  • 荒目のヤスリでコバの段差をなくす。
  • 水分を入れて荒磨きをする。
  • ヤスリの番手を上げて、より滑らかな下地を作る。
  • トコノールを塗布し、磨く。

この手順はあくまで、教本などから得た知識を自分流にアレンジした自己流の方法となりますが、個人的には満足のいく仕上がりをていますので、良かったら一度試してみてはいかがでしょうか(^.^)

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