メロディーブログへようこそ。
大好きな趣味やライフスタイルから学んだことをまとめています。
レザークラフトを始めたばかりの方で、財布作りが一つの目標となっている方って多いんじゃないでしょうか。
僕もその一人で、初めて財布を作ったときの感動は今でもよく覚えています。革は安いものでしたし、縫い目もガタガタでしたが、自分にとっては、まぎれもなく「レザーウォレット」そのものでした。
そこで今回は、初心者さんにもレザーウォレット作った時の感動を味わって頂くべく、基本的な技法だけで作れるシンプルな財布をご紹介したいと思います。

迷いなく作業が進められるように、型紙と動画を用意してありますので、初めての方も是非チャレンジしてみてくださいね♪
なお、ここからは「革で作る財布」の事を、レザークラフトっぽく、「レザーウォレット」と呼んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
必用となる道具や材料
まずは、レザーウォレットを作るために必要となる材料や道具を確認していきましょう!
作品厚みをおさえたい方は本体の革の厚みを1.5㎜にするといいですね。
ヌメ革は、手芸店のクラフトコーナーなどで購入できますので是非、実際に見たり触ったりして選んでみてください♪
またネットで購入したい方の為にリンクを貼っておきますね。
僕が今回使用している革は↑牛のヌメ革を、自分で黒く染色したものになりますよ。
専門的な工具はこちらを参考にしてみてください⇓
制作時間
初心者の方~5時間
あくまで目安ですが、初心者の方だと順調にいっても5時間くらいはかかるんじゃないかなぁと思います。初めは工程ごとに何かしらトラブルが発生することも多いので、もしかするともっとかかるかもしれません。
でも、苦労した分上達も早いですし、出来上がったときの喜びも大きいです。
1日で仕上げようとせず、休日の楽しみとしてコツコツ作業すると、めげずに作業が進められますよ♪
因みに僕は時間がかかるものや、難解な作品に挑む時ほどワクワクして興奮します(笑)
仕上がりイメージ
札入れとカードポケットが一つずつというシンプルなデザインです(^-^)閉じたときに札入れ部分のステッチがちらっと見えるのがポイントです♪
作り方

今回の作業は次の手順に沿って進めていきますよ。
- 裁断
- 接着
- 手縫い
- 仕上げ
大きなくくりでは4つの工程となりますが、その中にも小さな作業が多数ありますのでその都度ご紹介していきますね♪
作品の内装部分などで、手が触れる部分や見えてしまうトコ面には、処理剤を使って磨き、毛羽立ちをおさえる作業をします。コレを「トコ処理」や「トコ磨き」と呼びます。
裁断
それでは一つ目の工程となる「裁断」を行っていきましょう。

この工程の流れは、
- 型紙を用意
- 荒裁ち・トコ磨き
- ケガく
- 裁断
と、こんな感じです。
こちら↓の型紙(PDF)をダウンロードして印刷してお使いください。
財布-本体
財布パーツA.B
型紙が用意出来たら、ざっくりと大きめに荒裁ちします。
↑丁度良い大きさのハギレがあったので使用してます。ホントはもう少し正確に荒裁ちした方がいいですね、革がもったいないので(^^;
続いて、トコ磨きをします。正確に裁断してから行う場合もありますが、革が伸びる事もありますので、荒裁ちの段階で済ましておくのがおすすめです♪
トコノールをトコ面にまんべんなく塗り、ガラス板などで磨いていきます。
※トコノールは適量塗りましょう。塗りすぎると、ギン面にまで浸透してシミになる事があるので注意。
トコ磨きの様子はこちらです⇓
https://youtu.be/CDalFcN8LaM
ケガキましょう!丸ギリなどを使って革のギン面にケガキを入れていきます。
左手はしっかり押さえて、右手は力を抜いてそ~っとなぞっていく感じがいいですね。力を入れるとまずズレます(^^;)それに型紙がへこんでしまいますのでそ~っと・・。
裁断しましょう。
左手はしっかり押さえて右手は力を抜きましょう。
革って結構固いので、力を入れたくなりますが、滑るとすごく危険です。慣れるまでは何度もなぞるつもりで、力を抜いて切ってくださいね。
裁断している様子はこちらです⇓
https://youtu.be/LtBKbSnIVqU
動画では革包丁を使っていますが、カッターナイフでも十分切れます。むしろ細かい部分やアールの部分なんかはカッターナイフのほうが切りやすいと思います♪
接着
接着剤を使って革を張り合わせます。
今回の作品では、この工程で一部仕上げや、縫製(手縫い)が必要となってきます。

流れはこんな感じです⇓
- パーツAとパーツBの一部コバ仕上げ
- パーツAとパーツBの接着・縫製(手縫い)
- 本体とパーツABの接着
すべて組んでしまうと縫えなくなる箇所、しあげられなくなる箇所は、その都度仕立てていきますよ♪
主に、ヘリ落としを使い角を削り、コバ処理剤(トコノール等)を塗布し磨きあげる作業をします。

まずは仕上げる辺のヘリ(コバの角)をヘリ落としで落とします。また、切り口の歪みがあればやすりで整えておきましょう。
切り口は染まっていないので染めてから、トコノールを塗りコバ磨きをします。(染色した革を使用しない方は染めなくてOK)
パーツABを組み立てていきましょう!
パーツAの型紙を使って、カードポケットの位置を丸ギリなどでケガいて、5㎜幅程度でゴムのりを塗り接着します。(ゴムのりは必ず両面塗り、半乾きになったら張り合わせてください)
コバを2週巻き込んだら、手縫いを進めていきます。
縫い終わったらトコ面で糸を切り、ライターで炙って処理します。
手縫いを解説した動画がありますので参考にして見てください⇓
https://youtu.be/Fyi_szYh2mI
これでパーツABの組みたて作業は終了です。
続いて、本体とパーツABを接着しましょう。
本体トコ面にパーツABを乗せて接着範囲の印をつけ、やすりで荒らしてからゴムのりを塗り、接着します。※この時上下を間違わないよう注意。25R同士の角が重なっているか良く確認してください。
※トコ磨きをした部分は接着剤が効かないので荒らす必要があります。
5㎜幅程度でゴムのりを塗り、半乾きになったら貼り付けます。
張り付けてみて、切り口が揃っていない部分があればヤスリで整えておきましょう。
手縫い
それでは、いよいよ本体とパーツABの手縫いに入ります。
まずパーツABに3㎜の縫い線を引き、段差ギリギリの本体側に両サイド穴を開けます。この穴が、本体と、パーツABを組みたてるための手縫い範囲となります。
菱目打ちで印をつけて、穴を開けます。
手縫いを行います。
ハイ、いきなり完成です♪
作業中の様子を動画に撮ってみましたので良ければ参考にして見てください⇓
https://youtu.be/M7sHCog77tE
仕上げ
いよいよ最後の工程ですね、仕上げを行いましょう♪
ヘリ落としでヘリを落とし、コバの染色を行い、トコノールで磨いている様子です。
んー、まぁまぁですね(^^;もう少しヤスリをかけて、もう一度トコノールで磨けば一枚の革みたいにツルっとしますよ♪
ハイ、レザーウォレットが完成しました!!
⇓レザークラフトに関する情報を網羅的にまとめています♪是非ご覧ください⇓
まとめ
お疲れさまでした。
今回は、初めての方でも作りやすいシンプルなレザーウォレットの作り方をご紹介してきました。
どんな作品に仕上がりましたでしょうか。完成の感動を味わえたのではないでしょうか。
多少気になる箇所はあるかもしれませんが、出来上がった作品はこの世でたった一つのあなたのオリジナルウォレットに違いありません^^
失敗した部分や、妥協してしまった部分を次に生かしていけばどんどん洗練された作品に仕上がっていくと思いますので、どんどんチャレンジしていってくださいね!
また、レザーウォレットのバリエーションも随時アップしていきたいと思いますので、また是非いらしてくださいね♪
超シンプル設計だから、初心者の方も取り組みやすい作品です!