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大好きな趣味やライフスタイルから学んだことをまとめています。




どうも、「革製品を作る人」メロディーです♪
革製品をお持ちの方で、上記のようなことで事でお悩みの方って案外多いんではないでしょうか。
クリーナーなどで拭き取る簡単なケアではなく、何かしらの問題で、一度「ガッツリ丸洗いしたい」というような場合ですね。
僕自身革製品を水洗い&シャンプーをすることもありますし、必要を感じているのであればやって問題ないと思っています。
ただし、一つ注意しておいてほしいのは、水洗いには以下のようなリスクが伴うという事。
- 変色や色落ち
- 型崩れ
- 内部のシミが浮き出てくる
- 表面の乾燥
- カビの繁殖
また、今回は水洗い&シャンプーと合わせて、コバ(革の側面)やトコ面(革の裏面)の簡単な補修方法もご紹介していきたいと思いますので、是非参考にしてみてください♪
目次
水洗い&シャンプーで必要となるもの
今回の作業で必要となるものは以下のものです。
- 馬毛ブラシ(コロニル使用)
- 革用シャンプー
- 水を入れるための容器
- ウエス
- オイル(ミンクオイルを使用)
革製品の洗い方
今回の作業手順を短い動画にまとめてあります。まずはこちらでざっと流れを掴んでみてくださいね♪
それでは、さっそく作業に入っていきましょう!
革製品の水洗い手順
今回水洗いするのはこちらの財布です⇓
ヌメ革を使って自作した、シンプルな札入れで、仕事用として3,4年使っています。ブラッシングや簡単な汚れ落としなどは行っていますが水洗いは今回初めてのお財布です。
内装はこんな感じ⇓
ん~、割とハードな使い方をしているので、さすがに汚れていますね(^^;)とはいえ個人的にはこんな感じも嫌いではないんですが・・。
僕は、以下のような手順で水洗い&シャンプーを行っています。
- ブラッシング
- 黒ずみ落とし
- 洗剤を使い、シャンプー
- オイルを塗る
- 自然乾燥
作業時間は10分~15分程度で終わる簡単なものですが、乾燥時間も含めると二日ほどは見ておいた方が良いと思います。
手順1ブラッシング
馬毛ブラシを用意します。
馬毛ブラシを使って、革表面に付着しているゴミや砂ぼこりなどを落としましょう。持っていない方は柔らかめの歯ブラシなんかで代用するといいですね。
特にステッチの部分や金具部分などの隙間は意外とゴミが溜まっているものです。ゴミが残っていると、シャンプーする時に表面を傷つけたり、内部へ擦り込んでしまう可能性があるので、入念に行いましょう。
手順2黒ずみ落とし
メラミンスポンジと水を用意します。
手垢などの黒ずみが激しい場合は、シャンプー前にこの処理しておきます。(必要ない場合はこの工程はスルーします。)
手垢汚れなどの黒ずみには、メラミンスポンジがお勧めです。
メラミンスポンジと言えば「激落ちくん」が有名ですよね(^.^)僕もそれを使っています。
メラミンスポンジに水を含ませ、固く絞ったら、汚れのひどい個所を優しく擦ります。
一部分だけ擦ると、そこだけ色落ちしてしまうので、なるべく広範囲にわたって優しくこするようにしましょう。
しつこく擦ると革の表面を傷めてしまうので、ある程度行ったら次の工程へ進みましょう。
※長年にわたって蓄積された手垢や、鉄シミ(鉄粉による青黒いシミ)などはこの方法では落とせません。
手順3洗剤を使いシャンプー
レザーシャンプー、スポンジ、歯ブラシを用意します。財布はあらかじめ30分ほど水に浸けておくと、より汚れが落ちやすいです。
シャンプーをスポンジに取り、泡立ててから財布を洗っていきます。ステッチ部分や、内装の細かい隙間は柔らかめの歯ブラシなどで優しくブラッシングすると綺麗に取れます。
中も外もしっかり洗ったら、水でしっかりとすすぎます。
水がだいぶ汚れましたね。なんだかよく分からない黒い物体もそこに沈んでいます(^^;)
洗剤を綺麗に落としたら、水気を取り、風通しの良い場所で自然乾燥させます。
乾きにくい札入れ部分は、新聞紙などを詰めておくと早く乾きます。
※濡れた革は非常にデリケートです。雑に扱うとすぐに傷がついてしまうので、乾燥するまでの間はなるべく慎重に扱ってください。
手順4オイルを塗る
ミンクオイルを用意します。
半乾き、もしくは完全に乾いたらオイルアップします。僕は半乾きの状態でオイルアップする派ですが、タイミング的に難しい場合は完全に乾いてからでも大丈夫です。
塗り方として注意したいのは、一気に大量に塗らない事。ムラやシミの原因になるだけでなく、型崩れや伸びる原因にもつながります。
少しづつ指に取り、薄~く塗り広げていきましょう。
塗り終わったら、馬毛ブラシでぶラッシングすると、毛穴やシワに油分が浸透し、ツヤが増してテンションが上がりますよ♪馬毛ブラシをお持ちでしたら是非やってみてください(^.^)
ある程度、形を整えて自然乾燥させます。
油分を足して、潤った革はカビにとってはオアシスのようなものです。風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させてあげましょう。
あと、乾かすときに変な形で乾かさない方が良いです。革には可塑性があり、辺に折り曲げたまま乾かしたりすると、そのままクセづいてしまうからです。
逆に言うと、好みの形があれば濡れた状態でふんわりと形作って乾かすといいですね(^.^)
完了
丸二日ほど、ベランダで陰干しして、完全に乾いた状態です。
水洗い前と比べると、黒ずみが落ち、質感ももっちりとした仕上がりになりました♪
写真で見比べてみると違いが分かりやすいですね。かなりきれいになったんではないでしょうか。
という訳で、お財布の水洗い&シャンプーは完了です♪
試してみようと思った方は是非参考にしてみてくださいね♪
水洗い&シャンプーに使った道具まとめ
今回使用した道具や材料をまとめておきますね。
コバの補修方法
最後に、コバの補修方法もご紹介しておきたいと思います。
コバと言うのは、この側面部分を言います。
コバは使用していくうちに擦れたり、ぶつけたりして傷ついていくものです。まぁ仕方ないかと、諦めるのが普通かもしれませんが、実は簡単に直せるんですよ(^.^)
使うのはコレ⇓
(左)コーンスリッカー(右)トコノールと言います。
この二つで簡単にピカピカになります。
使い方は簡単で、トコノールを塗って、コーンスリッカーで磨くだけ。
さっきは傷だらけでボソボソのコバだったんですがこんなにきれいになりました。
もし磨いてもガタガタが治らない場合は、紙やすりの#500くらいで磨いて、均しましょう。それから擦ると綺麗になるはずですよ(^.^)
また、コーンスリッカーは代用としてTシャツの切れ端などの、布で磨いても綺麗に磨けますよ♪
コバの磨き方についてより詳しく知りたい方は以下の記事も併せて参考にしてみてください⇓
コバのへこみが気になっていたような方は是非試してみてくださいね♪
レザークラフトや革に関する情報をまとめています。レザークラフト初心者の方、革好きな方は是非覗いてみてくださいね♪⇓
まとめ
いかがだったでしょうか、今回は革製品の水洗い&シャンプーの仕方と併せてコバの補修方法についてもお話してきました。
振り返るとこんな内容でした。
- ブラッシングでゴミを取り除く
- 黒ずみは激落ちくんで落とす
- レザーソープでシャンプーする
- 半乾きでオイルアップする
- きっちりと自然乾燥させる
簡単な作業ですが、革は濡れるとデリケートになり、傷がつきやすい特徴があります。水に浸けてから、乾燥までの間は是非取り扱いにご注意くださいね。
また、簡単な補修であれば、セルフで出来ることもお判りいただけたと思います。今回の内容以外でも何か質問があれば、是非気軽にコメントいただければと思います。
それでは最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。<(_ _)>