メロディーブログへようこそ。
大好きな趣味やライフスタイルから学んだことをまとめています。
こんにちはメロディーです。
レザークラフトをやっていくうえで、『コバの処理』は常について回りますよね。
基本の技法とされているコバ処理ですが、やってみると実に奥が深いです。
「前回綺麗に磨けたのに、今回は微妙・・。」ってことも結構あります。
時間をかければきれいになる場合はいいんですが、張り合わせたコバの真ん中に境界線みたいな黒い線が入って、何をやっても消えない事もあるんですよね~(-_-;)
苦労してもうすぐ完成までたどり着いたのに、コバ磨きがうまくいかない・・。これはもう本当にテンション下がりますよね(;^_^A
コバを綺麗に仕上げるポイントっていくつかあると思いますが、今回はコバを磨く前の段階である「接着方法」について色々と実験してみました。
実験の内容はこんな感じです⇓
- ゴム糊薄め、しっかりと圧着
- ゴム糊薄め、緩く圧着
- ゴム糊厚め、しっかりと圧着
- 緩い革(お腹部分など)ゴム糊薄め、しっかり圧着
以上4つを実施してみました。
自分なりに色々と学べたことがあるので、その辺をまとめてみたいと思います。
上級者や中級者の方にとっては「当たり前やん!」っていう内容になるかもしれませんが、興味のある方は是非お付き合いくださいませ(__)
目次
コバを綺麗に仕上げるには、ゴム糊を薄く塗るのが超大事!!
まず、はじめにこの実験で学んだ結論をまとめるとこうなります⇓
- 接着剤は薄く、まんべんなく塗る事。
- 圧着はなるべく強く行う
- コバの段差は無くしておく
- 緩い革は使わない
これら4つのポイントが非常に大事なんだなと感じました。
特にゴム糊を分厚く塗ってしまうとかなり見た目が悪くなってしまうことが分かりました。
「ゴム糊は薄く塗りましょう」という事は、教本なんかでも書かれていることなので、以前から知ってはいたんですが、ここまで影響するものだとは思っていなかったので、そこまで意識していなかったんですよね(^^;)
コレが実験の結果です⇓
ゴム糊を薄く塗って、しっかりと圧着したコバに対して、ゴム糊を厚く塗ったコバは真ん中に黒い線がビシッと入っているのが分かります。
2枚の革を張り合わせているわけですから、真ん中に筋が入っても当然といえばそうなんですが、綺麗に溶け合ったコバのほうがやっぱり完成度は上がると思います。
また今回の実験で、接着後に行った仕上げ方に関しては以下の内容で共通しました。
- 接着後、コバを数ミリ切り落として段差をなくす
- 両面のヘリを落とす
- トコノールを塗布し、スリッカーで磨く
それでは各実験の内容を詳しく見ていきましょう♪
※↑写真にあるように、4つの実験以外にも思いつきで、「接着なし」というのもやってみましたが、こちらは論外でしたので記事には登場しません(^^;
実験①ゴム糊薄め、しっかりと圧着
まずはこれからやってみました。
貼り合わせる革の両面にゴム糊を出来るだけ薄く塗り、ローラーを使ってしっかりと圧着します。

圧着後、コバの条件をそろえるために、数ミリ切り落として断面を揃え、ヘリ落としで両面のヘリを落としておきました。

後はトコノールを適量塗って、すぐに磨くという手順です。
それで、こんな感じのコバになりました⇓

いいんじゃないでしょうか。
サッと磨いただけですが、問題なくキレイに磨けていますね。
しかしこれは、基本を守った手順ですし予想通りというか当然といった感じです。
また、普段であればコバの段差をなくすためにやすりで削ったりする必要があって、それなりに時間がかかるんですが、今回は切り揃える作業をしているので、そのままトコノールを塗って磨くだけでもそれなりに仕上がってくれるので非常にラクだなと思いました。
実際の作品作りでも「化粧裁ち」として取り入れられている方法なので、今後使用していこうと思いました。
実験②ゴム糊薄め、緩く圧着
続いて、ゴム糊の量は基本通りに薄くまんべんなく、圧着はふわっと指で押さえる程度でやってみます。
「ゴム糊の接着はローラーやヘラでしっかりと抑えましょう」というのが標準ですから、それを守らないとどういった影響が出るのかやってみます。
ゴム糊を薄く塗り、軽~く抑えて圧着します。その後そのの手順は同じです。
トコノールを塗り、さっきと同じ程度に磨きます。
結果はこのようになりました⇓
若干真ん中に黒い線が浮き出ています。これは肉眼で見るともう少し目立つ印象でした。
これまで、ゴム糊の圧着の強さってあんまり気にしてなかったんですが、意識が低かったようです。なるほどこういったところもコバの仕上がりに影響するんですね・・。
ハンマーで叩いて圧着する人もいるくらいですからやっぱり、接着の際はしっかりと圧着する方が良さそうですね。
実験③ゴム糊厚め、しっかりと圧着
続いてはゴム糊を塗る量を変えてやってみます。
通常よりかなり厚めにゴム糊を塗り、ローラーでしっかりと圧着しました。
トコノールでサッと磨くとこんな感じです⇓
真ん中に黒い筋が見えますよね。
これはどうやらゴム糊の層がコバに浮き出てきちゃったようです。
この後ヤスリで削ったり、磨きなおしてみたり、色々やってみたんですが、この黒いのは取れませんでした。
コバを染めたりする場合は目立たないかもしれませんが、ナチュラルのまま行く場合はかなり影響が出てしまいますね。
実験④緩い革(お尻の部分等)ゴム糊薄め、しっかり圧着
次は、あまり質の良くない革を張り合わせて実験してみました。
革を半裁(半頭分)で買ったりハギレの革を購入したりすると、質の良くないユルユルの革が含まれていたりしますよね?
ベリーと呼ばれるお腹部分なんかはそれにあたると思います。シワや傷も多くて繊維が緩い印象のアレです。
そういった革を張り合わせた場合のコバがどういった仕上がりになるのかやってみます。

同じ手順を踏んで、トコノールでサッと磨きます。
するとこんな感じ⇓
繊維が詰まっていないせいで、磨いてもぐにゃっと曲がってしまいイマイチ仕上がりませんでした。
でも、これは時間をかけて磨けば何とかなりそうな気はしますね。
トコノールで磨いた後、完全に乾燥させると革が少し硬くなるので、ヤスリで形を整えて磨き直すという事を繰り返せば仕上がっていきそうです。
ゴム糊を薄く塗るコツ
ここまで見ていただいて、ゴム糊は薄くまんべんなく塗ったほうが良いという事はお判りいただけたかと思います。
ただ、ゴム糊って使っていくうちに、容器の中で固くなったり、ダマになったりしてしまうんですよね。
こうなると薄くまんべんなく塗るっていうのが難しくなります。
そういった場合はコレで薄めると使いやすくなりますよ⇓
ゴム糊用の薄め液です。こんなのあるってご存じでした?
この存在を知ってから僕は、買ってきたゴム糊を、写真右の小瓶に移し替えて、少し硬くなってきたかなぁ~って時に薄めて使うようになりました。
これだとダマにならず、薄~くまんべんなく塗ることができますのでお勧めですよ。
⇓こちらにリンクを貼っておくので参考にしてみてください。
ちなみに、ホームセンターなどで手に入るシンナーでも薄めてみたんですが、接着力がかなり落ちて使い物にならなくなったことがあるので、やめておいた方がいいと思います(^^;
レザークラフト初心者の方に役立つ記事をまとめています。是非ご覧ください♪

まとめ
いかがだったでしょうか、今回はゴム糊の接着方法でコバの仕上がりにどういった影響が出るのかという実験をしてみました。
この実験で勉強になったことは、
- 接着剤は薄く、まんべんなく塗る事。
- 圧着はなるべく強く行う
- コバの段差は無くしておく
- 緩い革は使わない
合わせて、コバを切りそろえてから磨く「化粧裁ち」というのも、コバを早くキレイに磨くには有効なんだなと、思いました。今後生かしていきたいと思います。
今回の実験が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
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