メロディーブログへようこそ。
大好きな趣味やライフスタイルから学んだことをまとめています。
こんにちは、メロディーです。
僕は革細工が好きで、独学であれこれと作って楽しんでおります。
そして僕が自分で作った、財布やバッグなんかを見て「すご~い!自分もやってみた~い!」という反応をしてくれる方も少なくないんです。
けど、レザークラフトって、一般的に道具やら材料やらで結構お金がかかりそう・・というイメージがあって、あと一歩踏み出せないでいる方も多いようです。
特にメインで使う材料、「革」については、

こういった疑問や不安があるんじゃないでしょうか?僕も初めて革を購入する際はかなり悩んだのを覚えています。
で、悩んだ末に安さを求めて、品質の悪い革を購入してしまい、使い物にならずに違うお店で買いなおす、なんてこともありました。
その当時に購入して、未だに手つかずで置いてある革もありますからね・・(^^;)
とまぁ、そんな失敗は絶対にしたくないですよね?(笑)
そこで今回の記事では初心者の方が迷わず革選びが出来るよう、「革の基礎知識」「初心者向けの革」「お勧めの買い方」をご紹介していきたいと思います。
革の種類や特徴の違いなどを理解するうえで、「鞣し方」というのが密接にかかわってきますので、まずはその辺をサラッとお話しておきますね。
目次
「皮」は鞣して「革」になる
動物から剥離された皮膚を「皮」と呼びます。当然そのままではいずれ、腐ってしまうので、その前に「鞣す」という作業を行います。
そして鞣された皮は「革」となり、僕たちクラフターの材料となります。
また、鞣し方にも種類があり、仕上がりに大きく差が生じます。
鞣す方法は大きく二つに分けられます。
- タンニン鞣し
- クローム鞣し
レザークラフトや革に詳しくない方にとっては、聞きなれない言葉だと思います。
簡単にまとめてみたいと思います。
タンニン鞣し
植物由来のタンニン(渋)によって鞣された革です。
一般的に「ヌメ革」って言うとこのタンニンで鞣した革の事ですね。
比較的硬く、しっかりした印象の革に仕上がります。
「男っぽいアイテム」を作るにはもってこいの革かと思います。
クロム鞣し
クローム塩(3価クロム)によって鞣された革です。
比較的柔軟で、ふんわりとやわらかい印象の革に仕上がります。
女性らしい、「しなやかなアイテム」制作に向いているかと思います。
タンニン鞣しとクロム鞣しの特徴比較
これまで使ってきて感じた両者の違いを分かりやすく表にしてみました。
タンニン鞣し | クロム鞣し | |
---|---|---|
質感 | 固い、ハリやコシがある。 | 柔らかい、柔軟性がある。 |
可塑性 | 【有る】水で濡らして成型し、乾くとその形のまま固まる。 | 【無い】濡らしても、造形できない。そもそもクがつきづらい。 |
経年変化(エイジング) | 【する】日光で日焼けをする。手の油を吸収したり、酸化によって飴色に変色する。 | 【しない】日光に当ててもほぼ変化なし。変色もしづらいので、新品同様のまま維持しやすい。 |
コバ(切断面)の処理 | 【出来る】磨くとツヤが出て、強度が増す。 | 【出来ない】ヘリ返しをするか樹脂系の材料で仕上げるのが一般的。 |
アイテム制作のしやすさ | 作業中のひっかき傷や、汚れが付着しやすいので、若干扱いづらいかも。 | 傷や汚れが付着しにくいので、あまり気を遣わず、作業に集中しやすい。 |
こういった特徴の違いがありますので、向いているアイテムや不向きなアイテムが出てきますね。
例えば、内縫いをして最後にひっくり返す、バッグやポシェットのような袋物は柔らかいクロム鞣しの方が制作に向いていますし、芯材を入れずに制作したいアイテムには、繊維がしっかりと詰まっていてコシの強いタンニン鞣し革が適しているといえます。
僕は一度、内縫いのポシェットをタンニン鞣し革の2㎜厚で作って、最後にひっくり返すことが出来ずに完成を諦めたことがあります(^^;)
あと、吸水性の違いは割とはっきり分かります。
実際にスプレーで水をかけると、タンニン鞣し革の方はすぐに吸収浸透していくのに対してクロム鞣し革は表面ではじいたまま全く浸透しません。
タンニンとクロム両方を使った「コンビ鞣し」
タンニン鞣しと、クロム鞣しの両方を使って鞣されたコンビ鞣しという革も製造されています。
一般的にコンビ鞣しというと、クロム鞣しをした後に、タンニン鞣しを行う製法を指すようですが、現在では様々な配合バランスで鞣されたユニークな革も製造されているようです。
僕はこのコンビ鞣しで作品を作ったことはないんですが、一度、姫路産のコンビ鞣し革をレザーショップで触ったことがあります。
ほとんどタンニン鞣し革と区別がつきませんでした。それでいてタンニン鞣しよりも価格は低く設定されていたので、機会があれば使ってみたいなと思っています。
初心者にはタンニン鞣しの牛革がおすすめ!
レザークラフトに使われる動物の革は、「牛」「豚」「山羊」「鹿」「羊」など様々ありますが、初心者にお勧めなのは何と言っても『牛のタンニン鞣し革』です。
その理由としては「情報量の多さ」です。
「扱いやすさとか、価格とかじゃねーのかよ!」と思った方もいるかもしれませんが、もちろんそれもありますよ!けど、何と言ってもレザークラフトに使われる革といえば、教本でも、教室でもなんだかんだと「牛革」を使うのが一般的です。
つまり、レザークラフトについて何か疑問があれば、情報収集に苦労しないで済むというわけです。
それに、ネットなどで公開されている型紙や、製作上の技法に関しても牛革の特性に合わせて解説されています。なので、初心者のうちは、牛革の特性を理解しつつ、基本技法をマスターしていくことが、上達への近道になるんじゃないかなと思います。
牛革にも様々なバリエーションがある
「牛のタンニン鞣し革」が初心者向けだと言いましたが、その後の仕上げでいくつかの種類に分けられます。
大きくは下記の3つに分けることができます。
- ヌメ革(何も処理していない)
- オイルレザー(オイルを浸透させた革)
- 染革(染料で染められた革)
そしてこの中でも、初心者さんはヌメ革から始めるのが一般的です。
ヌメ革であれば、教本などで書かれている技法も一通り使えますし、何よりもコスパがいいですね。
それに、色やオイルなどは、自分で入れる事もできますので、凡庸性が高いです。
お勧めの購入方法
購入方法は2つあります。
ショップで購入するか、オンラインストアで購入するかの2択になります。
お近くにレザーショップがある場合は是非とも実際に触って選ぶことをお勧めしますが、なかなかそういった環境にない方も多いと思います。
そういった場合は、オンラインショップなどで購入することになります。
ショップでは、牛の体を背中で半分にカットした「半裁」で購入するか、使いやすい大きさにカットされた「切り売り」で購入するかを選べます。
半裁で購入するのが一番お得なのですが、リーズナブルなモノでも1万円は確実に超えてくるので初心者の方には手を出しづらいと思います。
なので、はじめはA4サイズのカット売りを色々試してみるのがいいと思います。
切り売りの革はどうしても割高になってしまいますが、作るアイテムがA4で収まるのであれば、無駄がありませんし、お試しには持ってこいだと思います。
そうして革の特徴や特性を知っていくうえで、好みの革を見出していくといいと思います。
革の値段の相場
なんとなく「この革がいいかも~」と思ってもそれが高級な革なのか、安物の革なのかを知っておくことは大切です。
試作のアイテムにいきなり上質な革を使い、失敗してはもったいないですし、安価な革ではなかなか腕前が上達しないとも言われているからです。
革の場合価格の基準はDS(デシ)という単位が使われます。
1DSは10㎝×10㎝の正方形です⇓
写真はヌメ革を使用して作ったコースターなんですが、ちょうど10㎝×10㎝で1DSあります。
この革は確か、1DS100円(半裁で)くらいの革だったので、それを表裏2枚重ねて使用しているので、革代が200円ほどかかっていることになりますね。
個人的にはこの1DS100円がボーダーラインなのかなと感じています。
つまり、100円以下は安い、それ以上は高いという具合です。もちろん良い革じゃないのに高い値をつけている小売店もありますのである程度信頼度の高いレザーショップが基準となります。
お勧めのショップ
最後に僕がこれまでに購入したことがあるレザーショップの中でもお勧めのショップをご紹介したいと思います。
一番のお勧めはこちらのお店です⇓
ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス
レザークラフト界隈ではめちゃくちゃ有名なお店です。店舗は大阪にありまして、何度か行ったことがあるんですがスタッフさんの対応がとても親切です。
取り扱っている革の質が良いという評判で、知人に紹介されてからはずっとここで革を購入させてもらっています。
続いてはこちら⇓
レザークラフトドットジェーピー
上記のフェニックスに出会うまではここで購入していました。今思えば少々割高ですが、取り扱いの種類が豊富で、革だけでなく、金具や薬剤に至るまで揃っています。
変わった金具なんかも見つけることができたので、色々探すのが面倒な方はここですべて揃えてしまうのもありだと思います。
⇓レザークラフトに関する情報を網羅的にまとめています♪是非ご覧ください⇓
レザークラフトに挑戦してみたいけど・・・。