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レザークラフトでパスケースを作りたい!
初心者の入門編として選ばれることの多いパスケースですが、その最初の作業となる『型紙づくり』で悩まれる方は多いのではないでしょうか。

型紙なんて作れない、レザークラフトやっぱ無理かも・・。
そんなことはありませんよ、ポイントさえ押さえれば、型紙づくりは実は簡単なんですよ!

今回は、実際に作品を作りながら、型紙の作り方をお話していきますよ~♪是非最後までお付き合いくださいね。
また、今回作成した型紙をPDFファイルで載せておきますので、ご自由にお使いください^^

コピー用紙などに印刷し、厚紙に張り付けてからカッターなどで切り出してお使いください。
なお、角のアールは下面のみ2.5㎜のアールを付けていますが、是非ご自身のアイデアでデザインに手を加えてみてくださいね♪
目次
まずは必要なものを用意しよう!
今回ご紹介するパスケースの制作で最低限必要になってくるモノをご紹介しておきますね。
カッターナイフ、カッターマット、丸ギリ、ヤスリ、ヘラ(ノリを塗る為)、ディバイダー、菱ギリor菱目打ち、ヘリ落とし、ハンマー、縫い針
方眼紙、トコノール、コーンスリッカー、ゴムのり、丸カン(内径12㎜使用)、手縫い糸、ロウ

ほぼホームセンターでそろいますが、手に入りづらそうなものだけ下にリンクを張っておきますね♪
また、レザークラフトに使う基本的な道具は以下の記事で解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください♪
『レザークラフト道具を大特集!初心者が揃えたいおすすめラインナップ』
3つの手順で型紙をデザインしよう!
それでは、型紙を作っていきます。
手順は3つありますが、どれも簡単な作業ばかりですので楽しんで進めていきましょう♪
手順➀作りたいイメージを絵にする
手書きで良いので、作りたい作品のイメージを書きます。次のようなことが決められていたらオッケーです。
- カードの枚数
- 出し入れの方法
- デザイン
- 革の厚み
今回はカード枚数2枚、上から抜き差しするタイプ、革の厚みはすべて1.2㎜で行こうと思います。
この辺がイメージできれば次の手順に進みましょう!
手順➁寸法を決める
パスケースに入れるカードと言うと、定期券やSuicaやPASUMOなどのICカードが定番ではないでしょうか?

作ったは良いけど入らない・・。
そうならないためにも、利用するカードのサイズを調べて確認しておきましょう!
縦 | 横 | |
---|---|---|
定期券 | 85.0mm | 57.5mm |
PASUMO | 86.0mm | 54.0mm |
Suica | 85.6mm | 54.0mm |
クレジットカード | 85.6mm | 53.98mm |
こう見ると、各カード微妙に大きさが違うのがわかります。
そのなかでも一番大きな寸法となるのが、「PASUMOの縦86mm」と「定期券の横57.5mm」ですね。
今回は、表の中のカード、どれでも入る様に、PASUMOと定期券のサイズを合体させた型紙を切り出してみます。
型紙を設計する際はマス目の付いている「方眼紙」を利用すると作業がしやすいですよ♪
切り出しました。
要するに、今回はこの型紙が入る大きさで設計すればいいわけですね♪
カードケースの型紙寸法を決める際に、考慮することは以下の事です。
- 縫い代
- 遊び
- バランス
僕は、どの作品を作るときも「縫い代」を3㎜と決めています。
また「遊び」については、実際に型紙を作ってみないとわからない場合もあります。
まぁでも、僕は過去に何回もパスケースは作っていますから大体分かっているので、今回は遊びを2.5㎜として型紙を作っていきましょう♪
【横】56㎜(カード長さ)+6㎜(縫い代左右文)+5㎜(遊び)=68㎜

つまり、「縦99㎜×横68㎜」の型紙を作れば良いというわけですね♪
手順➂型紙を切り出す
方眼紙で書きやすいよう今回は四捨五入して、本体サイズを「100㎜×70㎜」とします。」
表パーツABの縦寸法は、カードが少しはみ出るように本体より1㎝短めにしています。
赤斜線の部分はカードを指でつまんだり、スライドさせる為の部分です。
それでは切り出しましょう!
この型紙は角を丸くしていません、角にアールを付けたい場合は次のいずれかの工程で角を落としておきましょう。
- 型紙制作時(今)
- 革を切り出してから
- すべてのパーツを接着後
一番簡単なのは型紙の段階で(今)角を丸くしておくことですが、工程を進めながら、イメージをしていってもまだ大丈夫です。
型紙にアールを書く時に便利なのがこちらです↓
丸の部分はポンチや細めのカッターナイフを使用すると綺麗に切り出すことが出来ますよ♪

型紙を切り出せたら、セロテープや、ホチキスで仮止めして、ちゃんと使えるのか確認しておきましょう!
違和感があれば、ここで妥協せず何度も型紙を修正しておくと仕上がりの満足度は段違いに上がりますよ^^

後は型紙通りに作品作りを楽しむだけですね♪
では引き続き作業を進めていきますよ♪
ケガキ
型紙を革にケガキます。
今回は茶色とナチュラルの革を使いたいと思います。ちなみに左の茶色が「イタリアンレザー」、右が「ヌメ革のナチュラル」です。厚みは両方1.2㎜を使います。
1.2㎜じゃなくてもいいですが、4枚を張り合わせるので、厚く手も1.5㎜までの革をお勧めします。
ケガキは革のギン面(表側)に丸ギリを使って型紙の縁をなぞります。
僕はついつい力を入れてなぞってしまうので、型紙がへこんだり、ケガキがずれたりする失敗があります。
力を入れずにスーッとなぞってくださいね~。
目印となる線がケガけたらオッケーです!

型紙はしっかり押さえて、ケガキはなぞるだけ・・。
裁断
ケガいた部分をカッターで切り出します。
ケガいた部分を適当な大きさにカットしてから正確に裁断します。

直線部分は「別たち」を使うと真っすぐ切りやすいです。
アールや細かい部分は普通のカッターナイフがおすすめです。家にある一般的なものでもオッケーです^^
正確に切るためには、力を入れない事が大切。特に急なアール部分などは、優しく何度も何度も上をなぞるイメージでおこなうと綺麗に切ることができますよ♪
写真右の棒のようなパーツはキーホルダーなどを付けるためのものです。
※作品の角を丸くしたい場合はカッターなどでおとしておきましょう。(すべてを張り合わせてからでも可)
その際こういうものを使うと綺麗にアールを切ることが出来ます。
↑これはヤフオクで購入しました。
今ならAmazonでも良いものが手に入りますよ。
他にも「アール定規」で調べるといっぱいあります(^.^)
コバ処理
縫い合わせてしまうと仕上げが出来ないコバ部分の仕上げを先にしておきます。
今回で言うと表パーツABの黄色い部分です↓
カッターなどでガタガタになった部分やずれてしまった部分をヤスリでならしておきます。

裁断した断面を染料で染めておきます。
トコノールを塗ってコーンスリッカーでコバ(革の断面)を磨きます。

根気よく擦るとこのように艶が出てきます。
あと、必須ではないんですがご紹介しておきます。「ふち捻」と呼ばれるものです。
アルコールランプであぶって革の縁を引き締めたり、アクセントとして線をひいたりする道具です。
こんな感じで、見た目も良くなるので、僕は良く使用します。
では続いて接着の作業に進みましょう~。
接着
接着にはゴムのりを使用します。
ゴムのりは必ず接着する革の両面に塗って、半乾きの状態で接着します。(指で触ってくっつかない程度)
薄~く、満遍なく塗るのがコツです。
キーホルダーを取り付けたい人はこの工程で忘れないよう接着しておきましょう!
内径12㎜の丸カンを使用しています。
こんな感じで適当なところに挟み込んでおきます。(縫い代が3㎜なので、それ以上は差し込んでおいてください)
もう一度型紙を取り出して、のりを塗りすぎないよう印をつけておきます。

実はこの辺で、角丸い方がいいんじゃないかなぁ~と、うすうす感じながら作業しています(^^;
どう思います?もし角を丸くするならなるべく早くやっておきましょうね^^
両端を綺麗に整えておきます。
※角を丸くしたい方はここで、丸く削るか、カッターでアールに落としておくといいでしょう。(この後の工程では角をアールにできません)
手縫い
端から3㎜のところで縫い線を引きます。
僕が縫い線を引くときはディバイダーを使います。
角や段差部分に起点となる穴を丸ギリで先に空けておきます。

起点と起点の間に菱目打ちで穴をあけていきます。穴のピッチがうまく合うように調節しながら穴をあけてください。
菱目打ちは下にゴム板などを敷いてハンマーで叩いて穴を空けます。
マンションなどで、音が気になる方は菱目打ちで印だけをつけて、菱ギリで穴を空ける方法がおすすめです。これなら、夜中でもマンションでも気にせず作業できますよ♪
穴を一周空け終わったら、縫う作業に入ります。
今回は「ビニモMBT1番茶色」の糸を使います。
それでは、糸にロウをひいて使っていきますよ!
レザークラフトは縫い方が独特で、2本の針で縫っていきます。
まだ縫い方が良く分かっていないという方はこちらの動画を参考にしてみてください♪
https://youtu.be/Fyi_szYh2mI
ぐるーっと一周縫い終わりました。
コレで手縫いは終了です。レザークラフトの工程で最も時間がかかるところですが、仕上がりをイメージしながら丁寧に縫っていってくださいね♪
仕上げ
それでは最後の工程です。
コバを仕上げていきましょう!
『ヘリ落とし』と言う工具でコバのへりを落とします。
このメーカーのNO.1 というサイズが使いやすくておすすめです↓
ヘリを落とした部分や、気になるところをやすりで丁寧に調整していきます。
結局角が気になったんで、少しだけ削る事にしました。
ここで削りすぎると、縫い代のバランスがわるくなりますので、皆さんはこの工程より前に済ませておいてくださいね(^^;
最後はトコノールで気が済むまでコバを磨きましょう!
では目的のカードを入れてみます。
キッチリ入りますね♪
以上で全工程完了です、お疲れさまでした(^.^)
⇓レザークラフトに関する情報を網羅的にまとめています♪是非ご覧ください⇓
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は型紙の作り方について、実際に作品を作りながらお話してきました。
型紙づくりで大切なのは、3つの手順を踏む事でした。
手順➁寸法を決める
手順➂型紙を切り出す
また今回は、参考までに一連の作業工程もご紹介してきましたが、これが唯一の正解というわけではありません。ご自身で工夫して、最適な方法をみつけていってください♪
また、作り方に関して分かりにくかった部分なんかは、是非気軽にコメントを下さいね!
それでは素敵なパスケースを作ってください♪
はじめまして、最近レザークラフトを始めたばかりで丁寧な手順が公開されとても参考になります。
製作中にご使用している「フチ稔」はどこで売っていますか?
お使いの形状のものを探してみましたが、見つかりません
初めましてこんにちは。
コメントありがとうございます。この記事で使用しているフチ捻はタニックレザーさんと言うところで購入したものなんですよ。
リンクを貼っておくので参考にされてください^^
TaniK Leather ~タニックレザー~